基礎問題精講の使い方について解説!チャートを負担に感じる場合の第1候補!
基礎問題精講と呼ばれる参考書をご存知でしょうか。
基礎問題精講はチャート式と同様に解答解説が充実した数学の参考書です。数学を理解する上で欠かすことのできない良問が多数掲載されており、1冊で数学の基礎固めが完了します。
チャート式と使い方が近い基礎問題精講ですが、問題の収録数が大きく異なります。
例文数に関する比較は以下の通りです。
基礎問題精講 | 青チャート | |
---|---|---|
数学ⅠA | 145問 | 329問 |
数学ⅡB | 167問 | 420問 |
数学Ⅲ | 125問 | 271問 |
問題数に2倍以上の差があり、やり終えるまでにかかる時間も大きく異なります。
こういった背景から、基礎問題精講はチャート式をやり切ることにハードルの高さを感じている受験生におすすめの参考書です。
またチャート式に関する情報は以下の記事を参考にしてください。
『チャート式の使い方を紹介!9種類を活用し大学受験を攻略!』
基礎問題精講とは
基礎問題精講は旺文社から出版されている参考書です。
数学だけでなく英語や日本史、世界史などの基礎問題精講も出版されていますが、今回は数学にフォーカスして解説します。
※上の問題精講は2022年度以降に高校に入学した高校生を対象としたものです。2021年以前に高校に入学した高校生もしくは受験生は以下の問題精講を使用してください。
基礎問題精講は教科書から入試問題への橋渡し教材です。
教科書を理解している方であれば手軽に取り組めることから、高校入学後まもない時期から受験期まで幅広いユーザーにとって効果的な参考書です。
基礎問題精講で対応可能な大学とは
基礎問題精講で対応可能な偏差値は50程度であると言われています。
基礎問題精講の学習完了後、赤本などのワークに取り組むことで、GMARCHなどのハイレベルな大学の合格を目指すことも可能です。
全ての問題を学習することで、受験において数学が強みになるほど深くまで理解できる参考書ではありませんが、必要十分な数学力を身につけられます。
どんな学生におすすめか
基礎問題精講は厳選された問題のも掲載された参考書です。
先述したように問題数が青チャートの半分以下。ⅠAもⅡBもⅢも全て1日5問ずつ解けば、おおよそ1ヶ月で解き切ることが可能です。
以上の特徴から次のような生徒におすすめの参考書となっています。
- チャートを解き切る自信がない
- 文系選択で数学に時間を割けない
- 二次試験で数学を使用しない
数学は単元ごとに分かれて出題されるため、全ての単元を隈なく学習する必要があります。配点も満遍ないことから、苦手な範囲を作ることは避けなければなりません。ゆえに、チャート式を見てストレスを感じてしまう方や英語や日本史、古典などの文系科目に時間を割きたいため数学を極力短時間で仕上げたい方に基礎問題精講はおすすめです。
また、共通テスト限定で数学を使用する学生にとっても、効率よく数学を学習できる基礎問題精講は賢い選択です。
どのタイミングで使用することがおすすめか
基礎問題精講は比較的どのタイミングでも活用しやすい参考書ですが、高校2年生の1月から使用を開始することを推奨しています。
理由は以下の通りです。
- 数学ⅠA、ⅡBを一通り学習し終えるタイミングだから
- 本格的な受験勉強開始時期までに仕上げておきたいテキストだから
どの科目もですが、学習後、放置する期間が続いた場合学習した内容を忘れてしまいます。
高校1,2年生で学習した内容をキープした状態で受験勉強に移行できるように、受験勉強が本格化するまでの期間で1周解き切ることを推奨します。
また、単元ごとに公式や考え方を忘れてしまった場合に思い出すためのツールとして使用することもおすすめです。特定の単元に絞った場合、1日でも解き切れてしまう程度しか問題数がないため、模試や赤本で得点できなかった単元を一気に復習するためのツールとしても優秀です。
まとめ
基礎問題精講は数学の初学者から受験生まで幅広い学生にとって効果的な参考書です。
偏差値50程度の大学を志望している高校生や、数学の基礎固めをしたい高校生にとっては有用な参考書なので、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。