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チャート式の使い方を紹介!9種類を活用し大学受験を攻略!

チャート式の使い方を紹介!9種類を活用し大学受験を攻略!

皆さんはチャート式が9種類もあることをご存知でしょうか。
黄色や青、赤チャートなどは大学受験する際の参考書としては定番であることから、知っている方も多いと思いますが、実はこの3種類以外にも6種類のチャート式が存在しています。

チャートは分厚いテキストであり、受験期で何冊も終わらせることは難しいことから、それぞれのチャート式の特徴を把握し、自分の実力に合ったチャート式に絞って演習を繰り返す必要があります。

また、チャート式は非常に分厚くやりごたえのある問題集です。

当記事では、チャート式の選び方、使い方について解説します。

チャート式とは

引用:『「チャート式数学」が全面改訂 青黄白はスマホで見られる解説動画付き

チャート式とは、数研出版が大正15年から発行している歴史ある参考書です。
チャート式初版本には、チャート式の説明として以下のように記されています。

「乗り上げ易い暗礁を警告し、目的地に入港するための最も安らかな航路を示した書」

引用:『チャート式は「変わらないね」と言われたい|株式会社チャート研究所

奇抜な解法を指導することを目的とせず、誰でも着実に目標とした学力に到達できるように設計されているチャート式は、「基本書」として優れており、数学を学ぶ全員にとってためになる優秀な参考書です。

チャート式の種類

チャート式には以下のように9種類のラインナップが用意されています。

  • 白チャート
  • 黄チャート
  • 青チャート
  • 赤チャート
  • 緑チャート
  • 紫チャート
  • スカイチャート
  • 大学入試数学テーマ30
  • 黒チャート

受験期を通して実力錬成を行う場合は、白チャート、樹チャート、青チャート、赤チャートを使用し、残りの5種類については、専門的な対策を実施する際に使用しましょう。

白チャート

数学が苦手な方向けのチャート式です。
基礎的なところから丁寧に解説されており、まだ数学の実力に自信のない方でも安心して学習を進める事が可能です。

白チャートを完璧にすることで、共通テストや中堅私立大入試に対応する事が可能です。
特に共通テスト対策の参考書としては優れており、共通テスト対策問題や共通テスト向けの問題に関しては☆マークがついているため、意識的に学習することで効率的に共通テスト対策を実施する事が可能です。

黄チャート

教科書レベルから入試対策まで基礎固めに最適な1冊です。
基本例題が、3コースに分かれているため、様々な学力レベルの生徒に対応可能な参考書です。
3コースとは以下の通りです。
スタンダードコース…教科書の例題レベル
パーフェクトコース…教科書の章末問題レベル
大学入試・共通テスト準備・対策コース大学入試共通テストにつながる問題のピックアップ

黄チャートで対応可能な大学は、偏差値55程度と言われています。

青チャート

黄チャートと内容は似通っているものの、難易度の高い問題が多く掲載されています。

白チャートや黄チャートは万人にとって使い勝手の良い参考書ですが、青チャートはある程度数学力がない場合使い勝手が悪く、現在偏差値55~60程度の大学を志望している生徒におすすめの参考書です。

赤チャート

数学を極めたい方におすすめの参考書です。
教科書や学校で配布されている問題集を問題なく解く事ができ、さらなるステップアップをしたい方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

偏差値60以上の大学を志望している方におすすめの参考書です。

緑チャート

共通テスト特化の参考書です。
数学に時間を費やす余裕がある場合は、白、黄、青、赤チャートのいずれかを使用し、数学力を錬成することを推奨しますが、共通テスト限定で数学を使用する場合や、試験が間近に迫っており、余裕を持った対策を実施する事が難しい場合は、緑チャートを使用し、短期集中で対策を実施することも手段の1つです。

紫チャート

文系であれば、数学ⅠA・ⅡB、理系であれば、数学ⅠA・ⅡB・Ⅲを1つのテキストで一気に確認する事ができます。

スペーディに前範囲を学習可能であるため、受験が眼科に迫っている学生におすすめです。
他のチャートと比較し、解説は淡白なことが多いため、数学をある程度理解していない場合理解することが難しい参考書です。
他のチャートと異なる点として、問題の難易度が統一されている点が挙げられます。基礎的な教科書レベルの問題や、難関大学向けの問題などは全て排除されており、共通テストや中堅私立レベルの問題に絞って問題が集められているため、数学をある程度理解しており、共通テストや中堅私立である程度得点したい方におすすめの参考書です。

スカイチャート

スカイチャートは白チャート程度の難易度です。
白チャートと比較し、問題数が少なく、解説が淡白であるといった特徴があり、数学が苦手な学生には使い勝手の良くない参考書です。
1度学習した経験があり、忘れている部分を確認したい場合などに使用することで真価を発揮する参考書です。

大学入試数学テーマ30

テーマごとに出題されるため、より実用的な知識を獲得する事が可能です。
例えば、一次関数や二次関数は数学Ⅰの範囲ですが、三角関数や対数などは数学Ⅱの範囲です。
大学入試数学テーマ30では、これらをすべて「関数」という1つのテーマに集約し、複合的な問題を掲載します。

共通テストの場合、数学ⅠAとⅡBは別の試験として実施されるため、大学入試数学テーマ30に取り組むメリットはあまりありませんが、2次試験で数学を使用する場合は、複合的な問題の出題が多いことから、複合的な問題で苦労している方は、この参考書で対策することをおすすめします。

黒チャート

数学ⅠA・ⅡB・Ⅲなどの分類ではなく、「数学難問集100」と「医学部入試数学」の2種類に分類されています。
「数学難問集100」は前半45問と後半55問に分かれています。
前半45問は難問とはいえ、数学を一通り学習している場合は、対応可能なレベルで構成されており、後半55問は、証明問題中心で赤チャートと比較しても突出した難易度の問題が集められています。
「医学部入試数学」は全国の医学部の過去問を収録しています。
医学部受験をしようと考えてはいるものの、具体的な志望大学は決まっていない方など、医学部受験の感覚を養いたい方におすすめの参考書です。

それぞれのチャート式の偏差値

種類偏差値大学の目安
白チャート~50地方私立(愛知では愛知大学レベル)
黄チャート45~55GMARCH
青チャート60~65~上智
赤チャート65~難関国立や早慶
緑チャート40~60共通テスト専用
紫チャート50~60中堅私立レベル
スカイチャート受験レベルではない
大学入試数学テーマ3060~65名門私立
黒チャート70~医学部

チャート式の使用方法

まず、受験数学に対し、きちんと対策を実施していない学生にとって、チャート式はインプット向けの参考書であるということを理解する必要があります。

学校で配布された問題集の場合、授業後であればスラスラと解ける場合も多いと思いますが、チャート式の場合、初見で完投できることはほとんどありません。
繰り返し問題演習に取り組み、全ての問題の解法を把握することを目標に学習を進めるようにしましょう。

チャート式の構成

チャート式のほとんどは、基本例題、重要例題、Exerciseによって構成されています。章によっては、大学入試の過去問である演習問題が掲載されている場合もあります。

チャート式学習の進め方

チャート式の学習は以下の3ステップを徹底するようにしましょう。

  • 基本例題と応用例題に絞って繰り返し演習する
  • 例題のインプット完了後、Exerciseに挑戦する
  • 演習問題に挑戦する

Step1.基本例題と応用例題に絞って繰り返し演習する

例題の解法をインプットすることで、あらゆる問題に対する対応力を高める事が可能です。
いきなりExerciseや演習問題に取り組まない理由は、周回速度の低下を防ぐためです。
チャート式に掲載されている問題数は1,000問程度です。
全ての問題に満遍なく取り組んだ場合、1周解き終えるまでに数ヶ月の時間を要してしまい、1周し終えた頃には前半を忘れてしまっている状況に陥ってしまいます。
例題に縛った場合であれば、150問程度で1周を完結可能であることから、テンポ良くインプットを進める事が可能です。

Step2.例題のインプット完了後、Exerciseに挑戦する

例題のインプット完了後はExerciseに挑戦しましょう。きちんとインプットが完了している場合であれば、似た解法で解答することが可能なExerciseをスラスラ解く事ができると思います。
また、Exerciseに苦戦した場合、まだ例題のインプットが不足している事が予想されるためStep1に戻って再度インプットを実施しましょう。

Step3.演習問題に挑戦する

Exerciseをスラスラ解けるようになった場合、演習問題への挑戦をスタートしましょう。
演習問題は大学入試の過去問であるため、これまでの例題やExerciseと比較し難易度が高くスラスラ解くことは難しいかもしれませんが、例題やExerciseの応用問題であるため、解法を確認しつつ解き進めることで少しずつ解法が思いつくようになります。
辛抱強く頑張りましょう。

まとめ

当記事では、チャート式の種類と使用方法について解説しました。
チャート式は9種類に分かれており、状況や実力に応じて使い分ける必要があります。
それぞれの特徴を理解した上で自身の状況とマッチしたチャート式を選択しましょう。

またこの記事を読んで、チャートを使用した学習を自身で実施する事が難しいと感じた方は塾を頼ることも手段の1つです。

かみまち個別指導塾では、受験生に向けて、学習管理のプランを用意しており、実力アップする上で何をすれば良いかわからず困っている生徒をサポートしています。

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