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中高一貫校のメリットとは?高校受験がないメリットが大きすぎる!

中高一貫校のメリットとは?高校受験がないメリットが大きすぎる!

愛知県では、2025年度から公立の中高一貫校が導入されることが決定しました。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

【刈谷中学】現在の小学4年生から入学可能!併設型中高一貫教育とは?

【2026年度開校】公立中高一貫校!西尾高校付属中学校について紹介!国際バカロレア教育とは?

この取り組みは、県内では初めてのことであり、まだ多くの人がその魅力を理解できていないかもしれません。

中高一貫校は、他の受験に比べて合格する難易度が最も高いと言われています。

上の表は全国の公立中高一貫校の倍率を示しています。
全体的に倍率が高く、特に初年度は10倍を超える中高一貫校も多いことがわかると思います。

それでは、なぜこれほどにまで多くの小学生が中高一貫校への入学を望むのでしょうか。

中高一貫校に入る最大のメリットは、高校受験を回避できることです。

今回は、なぜ高校受験を避けることにメリットがあるのか、またその他のメリット、デメリットについて解説します。

中高一貫校に入るメリット

高校受験を回避できる

先述した通り、中高一貫校に入学する最大のメリットは高校受験を回避できることです。
高校受験を回避することで、以下のようなメリットを享受可能です。

  • 内申点を気にする必要がなくなる
  • 先取り学習できる
  • AO入試で有利に働く

内申点を気にする必要がなくなる

中学生の多くは高校入試を有利に進めるために内申点を気にしながら中学生活を過ごす必要がありますが、中高一貫校の場合、進学先があらかじめ決まっているため、内申点を気にして学校に通う必要がありません。

中学生は精神年齢的にも差が大きいこともあり、うまくやりくりし内申点を回収できる生徒もいれば、先生とうまく関係を構築できず、成績通りの内申点を獲得できない生徒もいます。

また、勉強とあまり関係のない美術や音楽、体育などの成績も内申点に含まれることから、学問以外の得手不得手も高校進学に大きく影響します。

大学受験と異なり、学問だけでは入学が決定しない高校入試は、生徒によっては不利な入試方式となってしまいます。

勉強以外の影響で思うように進学できなくなってしまうことを避けるために小学生のうちに公立中高一貫校への入学を決め、高校まで進度を決定してしまうことは有用です。

先取り学習できる

高校受験を控えた中学生は、どれだけ順調に学習が進んでいても、受験に向けた学習を実施するために足止めを食らうことがあります。例えば、中学2年生で数学の範囲を終了したとしても、高校受験を考えると数学ⅠAに進むことが困難であり、あくまで中学生の応用的な範囲の学習を継続することになってしまいます。

しかし、中高一貫校であれば、学習が完了したタイミングでどんどん先取りして学習できます。大学受験の範囲の学習が早く終われば終わるほど、受験対策に当てられる時間が増えるため、大学受験を有利に進めることができます。

また、社会に出た後には高校ではなく大学が重要な役割を果たします。就活の場合、同じ大学、学部、学科であれば、高校がどこであっても同じ判断が下されるため、大学受験に重点を置いた教育を受けることは非常に重要です。

総合型選抜(旧AO入試)で有利に働く

中高一貫校には高校受験対策の必要がないため、中学時代は目先の1点、2点に囚われずに学習できます。そのため、理科の実験・観察、社会のフィールドワークやディスカッションなど、受験科目以外の学習にも多くの時間を割くことができ、調べ学習やレポート形式の課題を通して、自己探究的な学び方を身につけることができます。これにより、中学時代に学力の土台を広げることができます。

そして、名門校と呼ばれる学校では、大学受験に特化した授業を行っていないことが多く、リベラル・アーツや教科横断型のアクティブラーニングを行うことがあります。

リベラル・アーツとは、幅広い分野の学問を総合的に学ぶことで、人間的な教養を身に付ける教育のことを指します。具体的には、哲学、歴史、文学、数学、物理学、生物学、社会学など、多岐にわたる分野を学ぶことが含まれます。

実戦学園中学・高等学校のリベラルアーツ

引用:『中高一貫教育リベラルアーツ&サイエンス教育|実戦学園中学・高等学校

例えば、実戦学園中学・高等学校では、アクティブラーニングを意識した「まとめ」や「発表」を行なっており、阿部宏喜東京大学名誉教授の指導の元、中1では植物中心に学習し、東大演習林や都内の森林、実践の森を活用した実習を行います。中2では事前授業後に水族館見学を実施し、中3では特別授業を受講して高校への連携を図るなど、理科教育をより一層充実させています。

教科横断型のアクティブラーニングは、教科横断的なテーマに取り組み、それに関連した複数の教科の知識や技能を組み合わせながら、問題解決能力や創造力、コミュニケーション能力を育む教育のことを指します。具体的には、地域の問題に取り組む社会科学的なプロジェクト、自然科学的な研究プロジェクト、文化や芸術に関するプロジェクトなどがあります。

このような学びの体験は、AO入試で求められる学力の素地となります。また、各種国際科学オリンピックや英語スピーチ大会、数学オリンピックなどで活躍する高校生に、中高一貫校の生徒が多いです。

中学時代に幅広い学習を行うことで、受験科目だけでなく総合的な学力を身につけることができます。

総合型選抜では、学力はもちろん特別活動も重視されます。総合型選抜で求められる学力の素地となる学びを身につけることができます。

部活と学習のメリハリがある

高校受験を回避できること以外にも様々なメリットがあります。

一般的な中学・高校では、中学3年の夏まで部活をし、半年勉強に集中、高校1年から再び部活をスタートし、高校3年生の前半まで部活することが一般的ですが、小中高一貫校では、中学1年生から高校2年生の後半まで部活を継続し、引退後1年と少し受験勉強に集中することが一般的です。

中途半端なタイミングで区切らないため、連続的に部活や受験勉強を頑張れます。

周りの学力が違う

周囲に学力の高い生徒が多い点もメリットの1つです。

当たり前の水準が上がるため、自然と意識高く学習できます。周りと同じペースで学習しているだけで気づいたら総計レベルまで偏差値が上がっていることも珍しくありません。

中高一貫校のデメリット

圧倒的にメリットの方が大きい中高一貫校ですが、デメリットもあります。

中だるみしてしまうリスクがある

中高一貫校には、高校入試を受験する必要がないという大きなメリットがありますが、一方で中学生活が長期化するため、学習へのモチベーションの維持が難しくなるデメリットがあります。このため、中弛みしてしまうリスクが生じます。

中学生活が長期化することで、生徒たちは高校入試に向けた緊張感を持ちにくくなります。さらに、中学校には高校入試に必要な科目の授業もあるため、生徒たちは高校受験に向けた学習という目標がはっきりとしなくなります。そのため、学習へのモチベーションが低下し、勉強に手を抜いてしまう生徒もいるのが現実です。

同級生と学力の差がつきやすい

公立中高一貫校の場合、入学試験に合格した生徒たちは、それなりに優秀な学力を持っている場合が多いとされています。しかし、中学校や高校に進級すると、勉強の量が増え、難易度も上がるため、学力に差がつく可能性があります。そのため、同じクラスにいる生徒たちの中で、学力に差が出ることが多いのです。

学力に差が出ると、授業中に理解できない部分が出てきたり、テストの成績が悪くなってしまうことがあります。特に、授業のレベルが高く、スピードが速い場合、つまずいた部分を取り戻すことができず、更に学力の差が広がってしまうことがあります。

また、学力に自信を持っている生徒が多いため、一度成績が下がると、モチベーションが保てなくなってしまうこともあります。

まとめ

中高一貫校には高校受験を回避できることをはじめ様々なメリットがあります。

かみまち個別指導塾でも対策を実施しているため、興味のある方を体験授業を受講してみてはいかがでしょうか。