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【刈谷中学】現在の小学5年生から入学可能!併設型中高一貫教育とは?

【刈谷中学】現在の小学5年生から入学可能!併設型中高一貫教育とは?

2025年4月から刈谷中学の開校が発表されました。

現在、公立小学校に通っている児童やその保護者の中には、受験を検討されている方も多いのではないでしょうか。

刈谷中学は併設型中高一貫校に該当し、刈谷中学卒業後は刈谷高校に入学します。

中高一貫校には完全型、併設型、連携型の3種類があります。
違いは以下の通りです。

種類特性
完全型

  • 高校での生徒募集なし

  • 1つの学校として、6年間教育

  • 進級時に試験なし


併設型

  • 高校での生徒募集あり

  • 1つの学校として、6年間教育

  • 進級時に試験なし


連携型

  • 高校での生徒募集あり

  • 設置者が中学校と高等学校で異なる

  • 進級時に試験あり(学力試験ではない)


参考:『連携型中高一貫教育Q&A

刈谷中学では、6年間に渡って指導できるメリットを活かし、よりハイレベルな学習を進めることが可能です。

当記事では、一般的な公立中学とは一味違う学びを経験できる刈谷中学について、入学方法や特徴について紹介します。

刈谷中学とは

刈谷中学とは、併設型中高一貫教育の第一次導入校として2025年(令和7年)4月に開校する中学校です。

愛知県は中高一貫教育導入の狙いについて以下のように述べています。

様々な人々と協働しながら、答えのない社会的な課題に対して、失敗を恐れずにチャレンジし、創造的に解決する「チェンジ・メーカー」として、これからの愛知・日本・世界を切り拓き、支える人材を育成します。

【知事会見】併設型中高一貫教育の第一次導入校が決まりました

チェンジ・メーカーとは、社会問題に対し放置する事なく立ち向かい、解決するための取り組みを実践する人のことです。

それでは、刈谷高校では具体的にどのような方法でチェンジ・メーカーを育成するのでしょうか。

チェンジ・メーカーを育てる!刈谷中学の教育方針とは

刈谷中学では、以下の2点により、チャンジ・メーカーを育成すると発表しています。

  • 少人数・習熟度別指導
  • 中高交流人事による意思疎通の実現

少人数・習熟度別指導

少人数・習熟度指導には様々なメリットがあります。

具体的には以下の通りです。

  • 理解力を深める事ができる
  • 発信力を養う事ができる

理解力を深める事ができる

グラント・ウィキンズ氏とジェイ・マクタイ氏が著した『理解をもたらすカリキュラム設計―「逆向き設計」の理論と方法』によると、理解は6つの側面を持っています。

引用:『理解をもたらすカリキュラム設計―「逆向き設計」の理論と方法-Amazon

  • 説明できる
  • 解釈できる
  • 応用できる
  • パースペクティブを持てる
  • 共感できる
  • 自己認識を深められる

以上が理解の6側面です。

パースペクティブを持つとは、「視点を持つ」ことを意味し、広い視野で物事を判断する能力がある場合や、将来への見通しを持っている場合に使用します。

6側面のどこを達成しており、どこを達成できていないかは人によって様々です。少人数・習熟度指導では、理解できていない側面に対しダイレクトにリーチできることから効率よく生徒の理解をサポート可能です。

中高交流人事による意思疎通の実現

刈谷中学は、教員について以下のように述べています。

中学校教員と、中学校の免許をもつ高等学校教員を配置します。

あわせて、中高交流人事を進めるとともに、中高一貫校に勤務する教員を別枠で確保するため、教員採用数を増やしていきます。

引用:『【知事会見】併設型中高一貫教育の第一次導入校が決まりました

中学、高校ともに知見の先生を配置することで、高校で何を学ぶのか、先々のことまで考え、授業を実施することが可能になり、6年間の教育を円滑に進める事ができます。

また、高校受験がないことから、受験を意識した学習を実施する必要がないため、生徒は教員と共に学習したい内容をとことん追求する事が可能です。

刈谷高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校です。

文部科学省よりSSHの指定を受けた学校では、科学技術系人材の育成のため、各学校で作成した計画に基づき、独自のカリキュラムによる授業や、大学・研究機関などとの連携、地域の特色を生かした課題研究など様々な取り組みを積極的に行っています。

引用:『スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

独自のカリキュラムを理解し、刈谷中学在学中に基礎を固められる教員を配置することで、よりハイレベルな科学技術系人材を育成可能です。

刈谷中学の入学方法

刈谷中学の合否は「適性検査」「面接」「報告書」の3つにより決定します。

適性検査のサンプルは2023年度に公布すると発表されており、発表後追記させていただきます。
適性検査の範囲は小学校学習指導要領範囲内と発表されていることから、入学を検討している児童は、学校の授業を完璧にしておく事が非常に重要です。

刈谷中学への入学を検討可能な地域

刈谷中学校は刈谷高校の敷地内に校舎と小体育館を新設することで開校します。そのため、アクセスについては、現在の刈谷高校と同じです。

刈谷中学イメージ

引用:『県政報告vol.15-2022年9月発行

刈谷高校へのアクセスについては以下の通りです。

  • 名鉄三河線 刈谷市駅 (徒歩約6分)
  • JR東海道本線 刈谷駅 (徒歩約17分)

参考:『アクセス-刈谷高校

最寄駅が名鉄の場合もJRの場合も通いやすく、幅広いエリアから通いやすい立地です。

現在の刈谷高校の通学地域別生徒数は以下の通りです。

刈谷市、安城市、知立市、西尾市など三河地域を中心に大府市や東浦町まで幅広い地域から通塾していることがわかります。
刈谷中学校も高校同様、幅広い地域からの通学が予想され、該当地域に住んでいる小学生は、刈谷中学の受験を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

現在小学4年生の児童や、4年生未満の児童には、刈谷中学に入学するチャンスがあります。

刈谷中学に入学することで、高校入試を受験する必要がなくなり、また、中学からハイレベル教育を受験することが可能です。

まだ2年以上の期間を用いて対策可能であることから、記事を読んで刈谷中学に対し魅力を感じた児童は受験を検討してみたはいかがでしょうか。

また、刈谷中学入試の対策が難しいと感じた方は、塾に頼ることも手段の1つです。

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