西尾市で高校受験する方必見!志望校を決める際のポイント!特色選抜についても解説!
西尾市には公立高校が、西尾高校、西尾東高校、鶴城丘高校、吉良高校、一色高校の5校があります。
他の市と比較し、高校が多いことから決め手にかけている受験生も多いのではないでしょうか。
各学校特色があり、偏差値だけでなく校風なども加味した上で高校選びをすることで充実した高校生活を過ごせる可能性をグッと高めることが可能です。
また、今年から愛知県公立入試に特色選抜が導入されました。
西尾市内では吉良高校と一色高校での実施が発表されており、特色選抜について理解を深めることで受験を有利に進めることが可能です。
当記事では、今年から導入される特色選抜についての詳細と、西尾市の公立高校について、高校受験する際のポイントや校風について紹介します。
特色選抜について
特色選抜とは、高校や学科の特色を生かした選抜方式です。
推薦入試と同日に実施されるため、推薦選抜を希望している場合は受験することができませんが、推薦選抜と同様に一般選抜と併願することは可能です。
一般入試と異なり、選抜方法が学校によって異なります。
面接と「作文」「基礎学力検査」「プレゼンテーション」「実技検査」の4つから1つを選択し実施されることから、受験する高校の選抜方式について正しく理解し、対策を練ることは非常に重要です。
参考:『R5全日制課程において特色選抜を実施する高等学校・学科及び入学検査の内容』
特色選抜が限られた高校限定で実施される理由
特色選抜は吉良高校や一色高校では実施されるにも関わらず、西尾高校や西尾東高校、鶴城丘高校では実施されません。
なぜ高校によって異なるのでしょうか。
特色選抜が限られた高校限定で実施される理由は、実施可能な高校について以下の3つの取り決めのうち1つ以上を満たしている必要があるからです。
- 農業、工業、商業、水産、家庭、看護及び福祉に関する学科
- 理数、体育、外国語、国際教養に関する学科、総合学科及びコースを設置する普通科・特色ある教育課程を有する普通科
- 地域に根差し、地域貢献を特色とする高等学校
吉良高校や一色高校はカリキュラムに特色があり、地域貢献を全面に押し出した運営方針であるため、特色選抜を実施することが可能です。
特色選抜での受験資格のある学生とは
愛知県教育委員会は、受験資格について以下のように述べています。
特色選抜を実施する高校・学科によって異なりますが、その高校・学科で学びたいという強い意欲があることに加え、その高校・学科の教育内容に関連する明確な進路目標のある人、学科やコースに関連する分野で優れた能力と顕著な実績のある人、地域社会に貢献する医師のある人が出願できます。
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/398347.pdf
引用:『公立高校の入試制度が変わります!』
以上から、特色選抜での受験の場合、進路目標や自身の能力について明確に把握しておく必要があり、特に面接で詳しく聞かれることが予想されるため、言語化できるように対策しておく必要があります。
西尾高校
引用:『愛知県立西尾高等学校ホームページ』
西尾高校は、市内で最も歴史のある高校です。
校訓が「進取」「自主」「克己」であることからも分かるとおり、自主性を重んじる雰囲気のある高校です。
受験に関する情報
設置学科は普通科のみです。
「みんなの高校情報」によると偏差値は64と市内では最も高く、愛知県内でも28位と学力に秀でた高校です。安城市や碧南市など市外からの受験生も多く、今回比較している5校の中では、第一志望として出願する人数が最も多い高校です。
参考:『高校入試ドットネット-西尾高校』
一般入試における受験群はBグループであり、校内順位決定方式はⅤ方式と呼ばれる、内申点の2倍に当日点の2倍を足し合わせて形で算出されるため、他校と比較し、当日点に比重を置いた実力主義入試を採用しています。
愛知県の採点方式はⅠ〜Ⅴまでの5種類であり、内申点と当日点は以下のような比率で構成されています。
引用:『愛知県高校入試情報』
1学期思うように内申点を取れなかった生徒も逆転しやすい高校であることから、2学期から諦めずに学習を進め、徹底的に入試での得点力を高めていきましょう。
また、2023年度入試から面接の有無を高校で決定可能になりましたが、西尾高校は実施しないと発表されています。
参考:『公立高校の入試制度が変わります!』
校風
校則は他校と比較し緩めです。
携帯電話の使用禁止などのルールはありますが、髪型等の規制は緩く、自由度の高い高校生活を送ることができます。
西尾高校は進学校にも関わらず、朝補習がありません。朝ゆったり過ごしたい方で進学したい方は西尾高校を志望してみてはいかがでしょうか。
西尾東高校
近年は野球部が大会で好成績を収め、世間を賑わすことの多い西尾東高校。
小高い丘の上に学校があるため、水はけがよく、外部活が休みになりづらいといった特徴があります。
受験に関する情報
設置学科は普通科のみです。
「みんなの高校情報」によると、偏差値は54と中堅クラスの高校です。
参考:『高校入試ドットネット-西尾東高校』
西尾市周辺の普通科のある高校で、似たような偏差値の高校が少ないことから、近年は一般試験の倍率が上昇しており、近年は2倍を超える年も少なくありません。
直近3年の一般倍率は以下の通りです。
令和2年度 | 2.06 |
令和3年度 | 1.90 |
令和4年度 | 2.04 |
引用:『高校入試情報サイト-Benesse』
倍率は、定員人数に対し、受験者数が何人かを表しています。
愛知県は公立高校を2校受験可能なことから、一般倍率は他県と比較し高くなりやすいですが、西尾高校の令和4年度の一般倍率が1.67倍であることを加味すると、西尾東高校を多くの方が受験していることがわかります。
一般入試における受験群はAグループであり、校内順位決定方式はⅢ方式と呼ばれる、内申点の2倍に当日点の1.5倍を足し合わせて形で算出されます。西尾高校と比較した場合、当日点の比重は軽いとはいえ、当日点を重視した試験方式であるため、合格を目指す場合は、実力錬成を徹底しましょう。
また、西尾東高校も西尾高校と同様に面接の実施はないと発表されています。
参考:『公立高校の入試制度が変わります!』
校風
この記事を読んでいる方の中には、西尾東高校は校則が厳しく、充実したスクールライフを送りづらいと思い込んでいる方もいるのではないでしょうか。
西尾東高校の校則は数年前と比較し少しずつ緩くなっており、自主性を重んじる校風にシフトチェンジしつつあります。
実際に入学した際には、思ったよりも過ごしやすいと感じる方が多いのではないでしょうか。
鶴城丘高校
引用:『高校入試ドットネット-鶴城丘高校』
2004年に西尾実業高等学校から現在の鶴城丘高等学校に名前を変更し、名称変更と同時に実施された大幅な変革により、現在は大学進学や就職など様々なニーズに応えられる高校として多くの受験生から評価されています。
専門系列が多く将来の目標や興味に合わせて様々なことを学習できる高校であり、「人文科学系列」「自然科学系列」「国際ビジネス系列」「情報システム系列」「メカトロニクス系列」「アグリサイエンス系列」「環境デザイン系列」から希望の系列を選択し、効率良くスキルを習得できます。
受験に関する情報
設置学科は総合学科のみです。
入学後に系列選択を行い、普通系列に進むか、専門系列に進むか選択します。
入学時に進学か就職か決まっていない方は鶴城丘高校を選択することで、選択肢を減らさず、じっくりと自分の進路について考える時間を確保することが可能です。
「みんなの高校情報」によると、偏差値は49と中堅クラスの高校です。
参考:『高校入試ドットネット-鶴城丘高校』
一般入試における受験群はBグループであり、校内順位決定方式はⅢ方式と呼ばれる、内申点の2倍に当日点の1.5倍を足し合わせて形で算出されます。西尾東高校と同様の採点方式で、当日点を重視した試験方式であるため、合格を目指す場合は、実力錬成を徹底しましょう。
また、鶴城丘高校は面接の実施を発表しており、勉強面だけでなく、面接対策も行う必要があります。
参考:『公立高校の入試制度が変わります!』
校風
申請が通った場合はアルバイトをすることが可能など、生徒のニーズに合わせて対応する部分も多いですが、携帯電話の使用など禁止すべきところは禁止するなど厳しすぎず、緩すぎない校風です。
宿題が少なく、自主的に学習を進めなければ、置いて行かれてしまう恐れがあることから、自分を律することができず、計画性がない生徒の場合は、鶴城丘高校で優れた大学を目指すことはハードルが高い可能性があります。
吉良高校
引用:『<公式>愛知県立吉良高等学校』
1964年に西尾実業高校(現在の鶴城丘高校)から独立した吉良高校は、ウォーキング講習会や赤ちゃんふれあい実習など、他の高校にはない様々な体験ができる高校として有名です。
生活文化科では、様々な資格を取得できるなど、実用的なスキルを身につけることができます。
参考:『生活文化科-愛知県立吉良高等学校』
受験に関する情報
設置学科は普通科と生活文化科の2つです。
「みんなの高校情報」によると、普通科の偏差値は43、生活文化科の偏差値は39です。
参考:『高校入試ドットネット-吉良高校』
一般入試における受験群はBグループであり、校内順位決定方式は普通科と生活文化科で異なります。
普通科はⅠ方式と呼ばれる内申点の2倍と当日点を足し合わすことで算出され、同じ普通科の西尾高校や西尾東高校と比較し、内申点重視の採点方式を採用しています。
生活文化科はⅡ方式と呼ばれる内申点の3 倍と当日点を足し合わすことで算出され、普通科よりもさらに内申点を重要視した採点方式を採用しています。
内申点は中学3年生の1学期から3学期の累積で算出されることから、吉良高校を受験する可能性がある生徒は他校を受験する生徒以上に日頃の授業態度などに気を遣いながら生活する必要があります。
面接は実施しないと発表されており、吉良高校を志望する場合は面接対策は必要ありません。
また、吉良高校では令和5年度入試から特色選抜が実施されます。
選抜方法は普通科と生活文化科共に、面接と作文(400字未満、40分)で実施されることが決まっており、受験資格を満たしている場合は特色選抜での受験も検討してみてはいかがでしょうか。
参考:『普通科 特色選抜 実施要項』
参考:『生活文化科 特色選抜 実施要項』
校風
校則は他校と比較し、厳しめではあるものの、必要以上に押さえつけるほどではありません。
校則違反者にはカードを切る制度を導入しており、カードが貯まった際には保護者に電話が行くなど、厳密に取り締まっていることから、自分に甘く、うまく律することができない生徒は吉良高校を志望してみてはいかがでしょうか。
生活文化科には女子生徒が多く、学校全体でも男女比は女性優位の学校です。
女性が多い環境を好むか否かを判断材料の1つにすることも手段の1つです。
一色高校
引用:『みんなの高校情報-一色高等学校』
夜間定時制の普通科があるなど、西尾市内の高校の中で特に特徴的な一色高校。
普通科だけではなく、ファッションや食について学ぶ生活デザイン科もあり、人形が過ごすようなミニチュアサイズの家を作成するドールハウス講習会をはじめクリエイティビティを養うイベントが非常に豊富であるといった特徴があります。
参考:『暮らしのデザイン「ドールハウス講習会」』
受験に関する情報
設置学科は普通科と生活デザイン科の2つです。
「みんなの高校情報」によると、普通科の偏差値は41、生活文化科の偏差値は38です。
参考:『高校入試ドットネット-一色高校』
一般入試における受験群はAグループであり、校内順位決定方式は普通科と生活文化科で異なります。
普通科はⅠ方式と呼ばれる内申点の2倍と当日点を足し合わすことで算出され、同じ普通科の西尾高校や西尾東高校と比較し、内申点重視の採点方式を採用しています。
生活文化科はⅣ方式と呼ばれる内申点の4倍と当日点を足し合わすことで算出され、普通科よりもさらに内申点を重要視した採点方式を採用しています。
県内でこの採点方式を導入しているのは一色高校の生活デザイン科のみであり、合格不合格のほとんどが内申点によって決められることから、内申点をとることが苦手な生徒には難しい入試です。
面接は実施すると発表されており、一色高校を志望する場合は、面接の対策も必要です。
また、一色高校では令和5年度入試から特色選抜が実施されます。
選抜方法は普通科と生活デザイン科共に、面接と基礎学力検査(国語、数学、英語)で実施されることが決まっています。英語の試験では一般入試と異なり、リスニングは実施されません。
受験資格を満たしている場合は特色選抜での受験も検討してみてはいかがでしょうか。
参考:『特色選抜実施要項 (普通科)』
参考:『特色選抜実施要項 (生活デザイン科)』
校風
校則は至ってオーソドックスであり、厳しくもゆるくもないといった印象です。
ホームルーム内でキャリアプランについて考える時間が多いといった特徴があり、将来の進路について悩みがある生徒には最適な学校です。
SDGsを推進しているといった特徴もあります。
まとめ
西尾市の高校5校について解説しました。
それぞれ特徴があるため、受験生は、自身の偏差値や性格と高校の特徴を照らし合わせながら、間違えのない選択をする必要があります。
この記事を読んで、まだ高校についてわからない方は一度「かみまち個別指導塾」に相談してみてはいかがでしょうか。
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