現代文は、大学入試の共通テストで出題される主要科目の一つであり、多くの受験生が苦労している科目です。実際に、共通テスト2021年度の結果を見ると、全国の平均点は50点満点中21.5点であり、他の科目と比較しても低い点数であることがわかります(※1)。このような状況からも、現代文の学習に十分な時間と労力を投資することが重要であると言えます。
現代文の学習を頑張る理由は他にもいくつかあります。まず、現代文は読解力や論理的思考力を鍛えることができるため、他の科目や日常生活にも役立つスキルを身につけることができます。また、現代文の問題には多様なテーマや視点が取り入れられているため、幅広い知識を身につけることができます。さらに、入試では選択問題だけでなく記述問題も出題されることがありますので、現代文の学習を通じて表現力や論述力を磨くことができます。
そこで本記事では、『入試現代文へのアクセス 発展編』を紹介し、効率的に現代文力を向上させるための学習法を提案します。共通テストの現代文平均点が低いことからも、適切な学習方法を取り入れることで差をつけるチャンスがあると言えます。ぜひ参考にして、現代文の学習に取り組んでみてください。
参考サイト:
※1. 文部科学省:令和3年度大学入試センター試験の結果について
『入試現代文へのアクセス 発展編』の概要
『入試現代文へのアクセス 発展編』は、
全三冊で構成される「入試現代文へのアクセス」シリーズの第二冊目で、高度な現代文力を養えるように検討された問題集です。このシリーズは、まず「基本編」に取り組み、その後「発展編」を解くことで最大の効果が得られるように設計されています。
問題構成
『入試現代文へのアクセス 発展編』の問題構成は以下の通りです。
- ステップ1: 8題
- ステップ2: 8題(ここから難易度がかなり高くなります)
解説は非常に充実しており、出題文章や選択肢の正解・不正解について徹底的に説明されています。定期試験の問題は対応できるものの、入試レベルの問題となるとグッと正解率が落ちてしまうような学生は『入試現代文へのアクセス 発展編』を徹底的にやり込むことで、十分入試問題にトライできるレベルまで国語力を強化可能です。
『入試現代文へのアクセス 発展編』の特徴
本書に記されている「入試現代文へのアクセス」シリーズの特徴からいくつか抜粋します。
- 基本的な読解のポイント(読解へのアクセス)
- 解法のポイント(正解へのアクセス)
これらの特徴を通じて、他の問題集でも応用できるようなテクニックや考え方が身につく問題集となっています。また、各問題に必ず1題は記述問題があるため、選択式・抜き出し・漢字などの基本的な問題に取り組むことで、確実に力がついていきます。
難易度としては、高校2年レベルの基本的な現代文の問題集であり、学校の定期テスト以上、入試問題未満という位置付けです。ある程度現代文の基礎ができている人が、実践的な実力をつけたい場合におすすめお参考書です。
良い点と悪い点
『入試現代文へのアクセス 発展編』の良い点と悪い点をまとめます。
良い点
- 圧倒的解説の充実
- 適度な問題量(16題)
- 段階的な難易度の変化で少しずつ実力がつく
悪い点
- 各問題の目標時間が設定されていない
- 本文解説が本紙、解答解説が別紙なので少し見づらい
- 「読解へのアクセス」というノウハウのまとめがない
基本編と発展編の違いと効果的な学習法
『入試現代文へのアクセス』シリーズは、基本編と発展編の2冊から構成されており、それぞれ異なる特徴と効果的な学習法があります。ここでは、基本編と発展編の違いをテーブルで整理し、効果的な学習法についても解説します。
|
基本編 |
発展編 |
対象レベル |
高校1年生レベル |
高校2年生レベル |
問題数 |
16題 |
16題 |
問題の難易度 |
基本的な現代文の問題 |
基本から発展的な現代文の問題 |
効果的な学習法
基本編と発展編の効果的な学習法については以下の通りです。
基本編から始める: 現代文の基礎を固めるために、まずは基本編から取り組みましょう。基本編では、基本的な現代文の問題に対する解法や読解のポイントが学べます。
発展編へ移行: 基本編で現代文の基礎を身につけたら、発展編へ移行しましょう。発展編では、より高度な現代文の問題に対応できる力が身につきます。
両方の本を繰り返し使う: 基本編と発展編の両方を繰り返し使い、自分の弱点や理解が浅い部分を見つけて復習しましょう。また、問題を解いた後は解答解説をしっかり読み、自分の考えと照らし合わせて理解を深めましょう。
読解のポイントと解法のポイント:シリーズの特徴
『入試現代文へのアクセス』シリーズは、入試現代文で頻出のキーワードや読解のポイントを学ぶことができる効果的な学習法を提供しています。以下に、シリーズでの学習方法と注意点について解説します。
学習方法
1. 最初の例題は各テーマを意識しながら解く: 例題Aなら「対比」を意識するなど、各テーマに対応した読解のポイントを意識して問題に取り組みます。
各問題を解く: 設問は問題文を読み終えてから取りかかります。
解答後に本文解説を確認: 設問の解説を読む前に、問題文のすぐ後にある本文解説を読み、自分の読みが間違っていなかったか確認します。「現代文のキーワード」の説明もしっかり読みましょう。
設問の解説を読む: 本文解説を読み終わったら、設問の解説を読みます。
必要に応じて参考書を再確認: もし本文を十分に読めていないと感じた場合、これまで使ってきた参考書に戻って読み方を再確認します。
注意点
『入試現代文へのアクセス』シリーズを学習する際の注意点は、「自分の読みが正しかったか」を確認することです。勝手な思い込みで選択肢を切ってしまわないように注意しましょう。この問題集を終えるころには、基本はかなり定着しているはずです。
もし内容を十分に読めていないと感じた場合、インプットのための参考書や『船口のゼロから読み解く最強の現代文』に戻って、「正しい読み方」を思い出しましょう。また、『現代文 キーワード読解』も平行して進めることを忘れないようにしましょう。
まとめ
『入試現代文へのアクセス』シリーズは、基本編と発展編を上手に活用することで、現代文の力を入試レベルまで引き上げることができます。シリーズの特徴である読解のポイントと解法のポイントをしっかりと学び、参考書を活用して成績アップを目指しましょう。
もし、自分で学習することが難しい場合は、塾を利用することも一つの手段です。例えば、
かみまち個別指導塾は、愛知県西尾市にある塾で、高校生の国語を個別で指導しています。同じような個別指導塾を活用することで、より効果的な学習ができるでしょう。