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【自動詞・他動詞】受験で使える自動詞他動詞テクニックを紹介!意識するだけで得点アップ!

【自動詞・他動詞】受験で使える自動詞他動詞テクニックを紹介!意識するだけで得点アップ!

高校入学後すぐに学習する自動詞・他動詞ですが、区別があることを知っているだけで細かい部分まで理解できていない学生も多いのではないでしょうか。

中には意味のない単元だと思い込んでいる学生も多いと思います

自動詞と他動詞の区別は、並び替え問題などの文法に関する問題を解答する上で役立ちます。例えば、このような問題、皆さんならどのようにして解答するでしょうか。

問.Any items you bought at this Mall ( ) with a receipt within 30 days of your purchase.

①can exchange ②can be exchanged ③could exchange ④exchange

引用:『愛知大学 2017年度入試』

正解は②です。主語であるAny itemsとexchenge(~を交換する)の関係から考えるなど解答にたどり着くための道筋は様々ですが、自動詞・他動詞を意識することにより「with」を見ただけで解答は②であると判断できます。

それではなぜ「with」だけで判断できるのでしょうか?

なぜならexchangeは他動詞だからです。他動詞であるexchangeは能動態の場合、目的語を必要とする第三文型を取る必要があります。

「with」は前置詞で目的語ではないため、SVOの形をとることができず、受動態の②が正解になります。

このように文法問題を解く際に自動詞・他動詞の区別は大活躍します。今回は、自動詞・他動詞が活躍するシチュエーションについて紹介します。

自動詞とは

自動詞とは後ろに目的語を置くことができない動詞のことです。英語の基本5文型の中では第1文型もしくは第3文型を作成する際に使用する動詞が自動詞に該当します。

自動詞は日本国語大辞典で以下のように記載されています。

① 英語などで、一般に目的語をとらず、したがって、主客を転換して受動相を作ることのない動詞。自動。〔和蘭字彙(1855‐58)〕
② 日本語の動詞で、「を」格の目的語をとらず、作用が主語自体に止まるものとして述べられる動詞。「水を流す」「家を建てる」における「流す」「建てる」を他動詞というのに対して、「水が流れる」「家が建つ」における、「流れる」「建つ」の類をいう。「歩く」「繁る」など、対立する他動詞のないものもある。「道を歩く」などの「歩く」も、意味を重視して自動詞とする場合が多い。自動。〔小学日本文典(1874)〕

引用:『自動詞(読み)じどうし

「流す」「流れる」など自動詞・他動詞で形が変形されるものについては理解しやすく、「~を」をつけてしっくり来る形かどうかで判断可能です。英語では、「lie(横になる)」「lay(横にする)」などが同様に区別しやすい動詞の代表格で、「~を」置いて違和感のない「lay」が他動詞、違和感のある「lie」が自動詞です。

他動詞とは

他動詞とは後ろに目的語を置かなければならない動詞のことです。英語の基本5文型の中では第2文型もしくは第4文型、第5文型を作成する際に使用する動詞が他動詞に該当します。

他動詞は日本国語大辞典で以下のように記載されています。

動詞のうち,目的語をとるもの。自動詞と対をなす。目的語を普通はとらず自動詞とされるものでも,英語の walk it (歩いて行く) のように臨時の目的語をとることもあり,普通は目的語をとるので他動詞とされるものでも,行為自体に重点をおくときは目的語を省くことがある。意味のうえでは,他動詞はほかに作用が及ぶ行為を,自動詞は主体だけで完結する行為を表わすといえるが,文法的な規定と意味的な規定とは必ずしも対応しない。なお,日本語には,逃げる-逃す,あく-あけるのように自動詞と他動詞とが対になって対応するものがあり,その語尾の対応の型がいくつかある。

引用:『他動詞 たどうし transitive verb

「文法的な規定と意味的な規定とは必ずしも対応しない。」の記載もあることから、定義づけて理解することができない点が厄介ですが、英語学習をする上では目的語をとらなければならないと理解しておくことをおすすめします。

自動詞・他動詞の区別が役立つシチュエーションとは

自動詞・他動詞の区別は文法問題で活躍します。

長文の読解問題では活躍しない知識ではあるものの、私立大学の入試問題や国公立大学の二次試験での得点アップにつながる重要な知識です。

自動詞・他動詞の区別が役立つシチュエーションは以下の2通りです。

  • 能動態・受動態(受け身)の区別
  • 現在分詞・過去分詞の区別

能動態・受動態(受け身)の区別

それぞれの動詞を自動詞と他動詞に分類して暗記することは能動態・受動態を区別する問題を一瞬で解くことを可能にします。

先述している通り他動詞を使用した能動態の文章では動詞の後ろに名詞がきます。これに対し受動態の場合はどうでしょうか。

受動態とは、本来、動詞の目的語になるべき名詞を主語に移動し、「〜される」と和訳する文法です。名詞は使用可能なポジションが限られており、具体的には主語、目的語、前置詞の後ろの3箇所だけです。(名前など主語のプロフィールとなるような情報については補語にもなりうる)

受動態の場合、目的語となるはずの名詞が移動しているため、動詞の後に名詞を配置するためには前置詞を使用する必要があります。

つまり、動詞の後ろが前置詞であれば受動態、動詞の後ろが名詞であれば能動態であると判断可能です。

自動詞の場合、目的語がないため、そもそも受動態を作ることができず、変形問題において選択肢の中から受動態を含むものを排除し思考可能です。

現在分詞・過去分詞の区別

分詞とは動詞を形容詞的に使用するための文法であり、現在分詞は動詞をing形を説明する名詞の前後に配置し、「~している」を意味し、過去分詞はその名の通り、動詞の過去分詞を説明する名詞の前後に配置し、「~された」を意味します。

余談ですが、名詞の前において説明する場合を前置修飾、後ろにおいて説明する場合を後置修飾と呼び、説明する部分が1単語の場合前置修飾、2単語以上の場合は後置修飾を採用します。
形容詞に限らず副詞の場合も単語の数に応じて前置修飾と後置修飾を判断することが一般的です。

動詞ではなく形容詞を選択する文法問題で過去分詞と現在分詞を判断する際にも自動詞・他動詞の区別は活躍します。なぜなら分詞において説明する名詞と分詞の関係は主語と動詞の関係に依存するからです。

説明する名詞を主語、分詞を動詞として扱う場合を仮定し、能動態を使用するべき主語の場合は現在分詞、受動態を使用するべき主語の場合は過去分詞を採用します。

そのため能動態・受動態(受け身)の区別は現在分詞・過去分詞の区別に転化可能です。

まとめ

動詞の自動詞・他動詞を理解するメリットについて紹介しました。

かみまち個別指導塾では、自動詞・他動詞の区別をはじめとした英語の文法を包括的に理解できる授業を実施しています。

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