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国公立大学の試験における受験者の対策!スケジューリングテクニックを紹介!

国公立大学の試験における受験者の対策!スケジューリングテクニックを紹介!

受験生の皆さんは、きちんと国公立大学と私立大学を別物として分離して考えることができているでしょうか?

私立大学は入試が3~5回程度実施されることが一般的であり、かつ共通テストを必要としない試験方式が一般的であることから、チャンスが多くリスクの少ない試験方式であると言えます。

これに対し、国公立試験は共通テストの得点が必要不可欠なことに加え、二次試験も前期、中期、後期の3回限定の実施で、尚且つ後期は5程度偏差値が上がってしまうことが一般的であることまた中期は受験可能な大学数が少ない点を加味した場合、第一志望に合格できる試験は前期のみと言っても過言ではありません。

そんな熾烈な国公立試験で勝つためにはどのような対策を実施すれば良いのでしょうか?

一発勝負の試験で勝つテクニックとは?

国公立入試は一発勝負の試験です。ありきたりのことですが、本番で100%の実力を発揮するために以下について意識することが重要です。

  • 計画的な勉強: 長期的な計画を立て、学習のペースを整えます。
  • 試験のタイプに合わせた対策: 試験のタイプに合わせて、適切な対策を行います。
  • 健康維持: 適度な運動や睡眠、栄養バランスの良い食生活などを心がけます。

計画的な勉強

計画的な学習をするためのコツは次のとおりです:

  • 目標設定: 明確な学習目標を設定します。
  • 時間割り: 学習時間を効率的に割ります。
  • 学習内容の組み立て: 学習内容を組み立て、学習ペースを整えます。
  • 成果の評価: 学習成果を定期的に評価します。
  • モチベーションの維持: モチベーションを維持するために、アワード制度や学習グループなどを利用するとよいです。
  • 適切な休息: 学習に加え、適切な休息をとることも大切です。

目標設定

一発勝負の試験であることを意識し、本来の実力を発揮せずとも合格できるレベルを目標にしておくことが理想です。

例えば、名古屋大学経済学部の合格を目標にした場合、2022年度入試では当日点66.6%が合格最低点ですが、ギリギリを目指すのではなく、75%程度の得点を目標に学習しておくことで、当日ミスが生じた場合でも高い確率で合格できます。

時間割り

目標から逆算し、時間割を設定します。
学習時間についてはポモドーロテクニックを使用することが効果的です。

ポモドーロテクニック (Pomodoro Technique) は、学習や作業のタスクを短時間の区切りをもとに効率的に実施する方法です。このテクニックは、イタリアのソフトウェア開発者フランチェスコ・リコーリによって開発されました。

ポモドーロテクニックの流れは次のようになります:

  1. タスクの設定: 実施するタスクを決めます。
  2. 短い時間区切りの作業: 25分から30分程度の作業時間を設定し、集中して作業します。この時間を「ポモドーロ」と呼びます。
  3. 休息: ポモドーロ終了後に、5分から10分程度の休息を取ります。
  4. 再開: 休息が終わったら、次のポモドーロを開始します。
  5. 4ポモドーロ終了後に長い休息: 4ポモドーロ終了後に、15分から30分程度の長い休息を取ります。

このテクニックは、タスクに集中することができる短い時間区切りをもとに、作業効率が向上することが期待されます。また、定期的な休息を取ることで、作業効率を維持することができます。

学習内容の組み立て

学習内容を組み立てる際にはシラバスを作成することが効果的です。シラバスは、学習する内容を時系列にまとめたものです。

シラバスを作成する際は、エビングハウスの忘却曲線を意識しましょう。

忘却曲線とは、人間の記憶において、学習後に徐々に記憶から消えていく現象を表したグラフのことです。この曲線は、グラフ上で学習後の日数と記憶の強さを示すものです。

忘却曲線によれば、学習後すぐには記憶から急速に消えていくものの、一定期間経過後には記憶が固定され、再び消えていく傾向があります。この忘却曲線を考慮することで、効率的な学習方法を構築することができます。例えば、学習後に一定期間経過後に再度学習することで、記憶の強さを維持することができます。

一般的に学習後1週間程度では記憶の50~70%程度が残り、1ヶ月後には30~50%程度、3ヶ月後には10~30%程度と言われています。

忘れる前に再度同様の単元を学習するようにシラバスを作成することで、効率的に記憶できます。

成果の評価

成果の評価には小テストを実施することが効果的です。

小テストを作成する際に有用なサイトに小テストジェネレーターがあります。ターゲット1900をはじめ英単語帳や古単語帳についてのテストを簡単に作成できるため、実力判定にもってこいのサイトです。

モチベーションの維持

アワード制度とは、特定の賞や栄誉を与える制度のことです。これは、個人や団体の貢献や成果を表彰するために使われます。アワード制度は、様々な分野で使用され、映画、音楽、文学、スポーツなどで授与されます。アワードは、被選出者に対して高い評価と認知を与えることが目的であり、また、他の人々の業績を向上させるよう励ます役割も持っています。

いわゆるインセンティブは人間のモチベーション維持に大きく貢献します。

例えば、企業が優秀な営業マンを選ぶために、月間売上高に応じてボーナスを支払うというインセンティブがあります。これにより、営業マンはより多くの取引を進めようと努力することになります。

学校や塾、可能であれば保護者がインセンティブを導入することで前向きな学習をサポートできる可能性があります。

適切な休息

睡眠や読書、音楽など休息方法は様々ですが、ここでは運動による休息、「アクティブレスト」を紹介します。

アクティブレストとは、仕事や学習などで疲れた身体や心をリフレッシュするために、適度な運動や活動を行うことを指します。これにより、集中力や生産性を向上させることができます。

アクティブレストは、仕事や学習などで長時間座っているときに、身体を動かして血液の流れを促進することが大切です。例えば、歩いている間に電話をする、デスクワークを中断して散歩するなどがアクティブレストの例です。

アクティブレストは、仕事や学習をする上での長期的な健康にも良い影響を与えます。また、ストレスや疲れを軽減することもできます。アクティブレストを取り入れることで、生産性や集中力の向上、健康の向上などが期待されます。

試験のタイプに合わせた対策

試験の傾向と対策を実施することの意義は次のとおりです:

  • 準備効率の向上:試験の傾向を知ることで、重要なトピックを重点的に学習することができます。これにより、学習時間の短縮や効率的な学習が可能になります。
  • 試験の予想:試験の傾向を知ることで、試験内容を予想することができます。これにより、テストの準備がスムーズになります。
  • 不安の軽減:試験に対する不安を軽減することができます。試験内容が予想できることから、不安が軽減されるためです。
  • スコアアップ:試験の傾向を知り、適切な対策を実施することで、得点を向上させることができます。

このように、試験の傾向と対策を実施することは、学習効率の向上や試験の結果向上などにつながります。試験に向けての準備をする際には、試験の傾向を知り、適切な対策を実施することが重要です。

健康維持

健康維持に不可欠な要素の1つに睡眠があります。学習時間にとらわれ過ぎてしまい、睡眠を疎かにしてしまう受験生が多いですが、必ずきちんと睡眠をとることを徹底しましょう。

以下のような実験があります。

アメリカカリフォルニア大学の研究チームは、日常での睡眠習慣と健康障害との関連を調べるために、164人のボランティアに参加してもらい実験を行いました。研究チームはまず、ストレスの状況や、アルコールや喫煙などの生活スタイルを把握するために、参加者に2ヵ月間の健康診断を受けてもらい、質問票に回答してもらい加えて、参加者に実験開始前の1週間、センサー測定器を着用してもらい、習慣的な睡眠についての測定を実施しました。
次に、参加者にピッツバーグにあるホテルに滞在してもらい、ホテルに到着した時点で風邪ウイルスを点鼻剤で投与する実験を行い、ウイルスが定着したかどうかを確認するために粘液サンプルを毎日採取して、1週間にわたりモニタリングを実施、その結果、実験開始までの1週間で、睡眠時間が7時間以上だった人に比べ、6時間未満だった人は、風邪にかかる確率が4.2倍高いことがわかりました。また、睡眠時間が5時間未満の場合、風邪にかかる確率は4.5倍に上昇することもわかりました。

参考:『睡眠不足の人は風邪にかかりやすい 6時間しか眠らない人では4倍に

試験当日に、風邪をひいてしまっては思ったような点数を取れる可能性が大幅に低下してしまいます。必要な分の睡眠を確保し、残りの時間で学習するようにしましょう。

睡眠は集中力にも好影響を与えます。

睡眠不足は集中力の低下につながります。逆に、十分な睡眠をとることで集中力が向上します。

睡眠は脳がリフレッシュされ、新たな情報を記憶するために必要なのです。睡眠不足が続くと、記憶力や判断力、集中力が低下します。また、ストレスや不安が増加し、効率的な仕事や学習ができなくなります。

一方、十分な睡眠をとることで、脳が充分にリフレッシュされ、集中力が向上します。また、ストレスや不安が軽減され、生産性が向上することもあります。

睡眠と集中力の関係を考慮することで、仕事や学習の効率が向上することが期待されます。十分な睡眠をとり、集中力を向上させるためには、定期的な睡眠のペースを保つことが大切です。

まとめ

一発勝負の試験の対策は重要なステップです。最も重要なのは早い段階から勉強することです。適切な学習計画を立て、時間を効率的に使いましょう。学習する内容を理解することが大切です。質問をすることや、不明点を解決することが効果的です。また、練習問題や試験用のモックテストを解くことで、実際の試験に対する自信を養うことも大切です。最後に、十分な睡眠をとり、ストレスを減らすことで試験前の身体と心の状態を整えましょう。