英語の長文は復習で伸びる!長文読解を復習する3ステップを紹介!
センター試験から、共通テストに変更され2年が経過しました。
英語は試験内容が大幅に変更され、発音や文法の問題数激減により長文問題が大幅に増加しました。
受験生の中には、あまりの長文の多さに嫌気が差している方も多いのではないでしょうか。
入試で長文が非常に重要なのにも関わらず、日本人の多くは長文に対し苦手意識を持っています。
オンラインリサーチを行うGMOリサーチが2017年に15~19歳の男女5,000人と20~59歳の男女5,000人の合計10,000人を対象に行った調査によると、15~19歳の50.4%、20~59歳の40.3%が「英文を読み解くことが難しい」と回答したことがわかりました。
引用:『「英語に関する意識調査」を未成年・成人計10,000名に調査 』
それでは、英語の長文読解のスキルを磨くためには何をすれば良いのでしょうか。
英語の長文は、読解が終わった後の復習によって成績アップを実現することが可能です。
当記事では、長文読解の成績アップを実現する際に必要不可欠な長文問題の復習方法について解説します。
長文読解で復習が重要な理由
長文読解を復習する理由は、自身の立ち位置を明確にするためです。
長文読解ができない原因は人によってさまざまです。
例えば、以下のような理由が考えられます。
- ボキャブラリーが不足している
- 文法を正確に理解できていない
- 和訳はできているものの国語力が不足しており、内容をきちんと理解することが難しい
長文問題の設問を分解した場合、並び替えや単語の形を変形する問題をはじめとした知識問題と内容をどの程度理解できているかを問う読解力問題の2種類に分解することができます。
どの種類の問題で点を落としやすいのか、また落とした原因は何なのかを、長文読解の復習の際に明確にすることで、次回、長文読解に取り組むまでに何を頑張れば良いのかを明らかにすることが可能です。
復習を徹底し、現状の自分が不足している能力はどこなのかが常にはっきりした状態で学習に取り組むことで最短期間での成績アップを実現可能です。
それでは、自身の弱点は把握するためには、どのような方法で復習すれば良いのでしょうか。
弱点を把握するための復習方法とは?
以下の3ステップでの復習を徹底することで効率よく弱点を把握することが可能です。
- 分からなかった単語にマークする
- 分からなかった文法にマークする
- 段落ごとに要約する
分からなかった単語にマークする
分からなかった単語にマークすることで、現状のボキャブラリーがどの程度か把握することが可能です。
マークする単語が多い場合は、長文読解で得点できなかった要因は単語であると判断することが可能です。
分からなかった単語の意味を調べ、文章内に書き加えたうえで次にステップに進みましょう。
分からなかった文法にマークする
分からなかった文法にマークすることで、現状の文法力がどの程度か把握することが可能です。
ステップ1で単語の意味を付け加えたのにも関わらず、上手に和訳できない場合は得点できなかった要因は文法の知識不足であると判断することが可能です。
また、ステップ2でもステップ1と同様に、文法に関する知識を長文内に書き込んだのちに次のステップに進みましょう。
段落ごと要約する
単語と文法の確認完了後は、内容について理解する能力があるか否かを確認します。
内容理解には要約が非常に効果的です。
要約をするためには、文章の全体像を把握しておく必要があり、要約できるかできないかで自分がどの程度内容を理解できているかを把握することができます。
要約する際は下記の2点を守るようにしましょう。
- 主観的な文章ではなく客観的な文章で記述する
- 単語帳通りの和訳ではなく、自分が普段使用している日本語と近い形でまとめる
主観を取り入れた場合、要約ではなく感想文になってしまい、筆者の主張を正確に把握できなくなります。
また、堅苦しい日本語ではなく、日常生活で使用しているような日本語で記述するようにしましょう。
国語の教科書や社会の教科書を読むことが億劫になった経験がありませんか。
普段使用していない日本語は、親しみやすさを感じづらく、脳にスムーズにインプットされないため、脳が疲れを感じやすいといった特徴があります。
歴史の参考書に講義形式のものが多いのはそれが要因です。
英単語帳通り、文法書通りに和訳した場合、国語や社会の教科書に近い固い文章になりやすいことから、意識的に日常会話に地下吹けることでストレスの少ない学習を実現可能です。
文章の単語の意味、文法の意味を把握し、要約が完了した状態で、再度同じ問題に挑戦し、成果が上がらなかった場合、英語力ではなく、国語力が不足している可能性があります。
やってはいけない復習方法
- 丸つけ後すぐに解き直しをしてしまう
- 間違えた問題限定で復習する
上記の2点は、英語長文の復習をする上で絶対にやってはいけない手法です。
先述した通り、英語の長文読解に取り組む最大の理由は立ち位置をはっきりさせることです。
復習方法を間違えた場合、自身の立ち位置を把握できなくなってしまいます。
丸つけ後すぐに解き直しをしてしまう
英語の長文演習の目的を、解いて正解することとしている生徒に多いやり方がこれです。
単語や文法、長文の内容などが理解できていない場合であっても、すぐにやり直しをした場合、答えを覚えてしまうなどの要因で正解率が上がってしまい正確に実力を計測することが難しくなってしまいます。
本番で得点するための演習であることを常に意識し、問題演習では得点することではなく、弱点発見にフォーカスした学習を徹底しましょう。
間違えた問題限定で復習する
間違えた問題を確認することは非常に重要ですが、正解した問題からも単語や文法について吸収することが可能です。
正解した場合であっても、全てを把握できているわけではないことを理解し、分かった問題からも知識を獲得するくらい貪欲な姿勢で長文読解に取り組みましょう。
まとめ
センター試験から共通テストに変更されたことで、長文の問題数が増加しました。
これまで以上に長文対策のニーズは高まり、苦しんでいる受験生も多いと思います。
長文は復習の仕方を工夫することで簡単に成績アップを実現することが可能です。
英語が読めない理由は以下の2点です。
- 知識不足
- 読解力不足
どちらがわからないことがはっきりすることで対策を講じることが可能です。
要因をはっきりさせるために、復習する際は、単語の確認→文法の確認→要約の順で行うことを徹底しましょう。
また、長文読解では復習の方法を間違えた場合、苦労して解いたにも関わらず、自身の立ち位置を把握できません。丸つけ後すぐの解き直しや正解した問題を確認しないなどの学習方法は避けるようにしましょう。